山國神社 宮司 鳥居 剛
山国の里にもようやく秋風が吹き始め、里内のほとんどの稲田は刈り取りを終えました。山国さきがけフェスタは、山國神社の秋の例祭に合わせて山國神社の参道を中心に催されます。
さてその山國神社の創建は古く奈良時代の終わり頃ですが、長和五年(1016年)には正一位という高位を賜っています。これは三条天皇が重い眼病に罹られた折りに、山國神社にて祈願を行ったところ、平癒されたので賜ったものと聞いています。目が心配な方はさきがけフェスタを楽しまれた後にぜひご参拝ください。
山国隊軍楽保存会 会長 内ヶ島 正和
山国さきがけフェスタ30周年、誠におめでとうございます。山国軍楽保存会も本年、創立40周年という節目の年を迎えました。
戊辰戦争に参戦した山国隊は明治元年、有栖川宮の京都凱旋に随行し、東海道中を軍楽の演奏しながら行進しました。それ以来、157年間にわたり軍楽の伝承は男子のみで行ってまいりました。しかし、昨今の少子化の影響やジェンダー平等の観点から、昨年より男女を問わず募集を行うことといたしました。その結果、昨年は小太鼓および笛に女性3名が応募してくださいました。
例年、伝承は隔年で実施しておりますが、昨年は小太鼓の人数が少なかったため、本来募集を行わない今年も小太鼓の募集を行ったところ、女子5名が応募してくださいました。夏休みを中心に週2回の練習に励み、今回の「さきがけフェスタ(山国祭)」がデビューの舞台となります。フェスタでは、秋晴れの山国の里に勇壮な演奏を披露してくれることでしょう。どうぞご期待ください。